情報システム担当としてのキャリア
1986年に大学でスペイン語を専攻したものの、最初に入った会社は専攻とは全く関係のない純粋な日本のIT企業。
得意の語学を行かせることのない環境を変えたく、2年後アメリカ系電子部品メーカーに転職。アジア諸国の姉妹会社の製造販売25拠点の向けの業務システム開発と導入に取り組み10年。
さらなるキャリアアップを望んでアメリカのPCメーカーに転職し、日本人とインド人の混成チームの管理職として社内システムの開発と運用業務に取り組む。2年後、PCの生産拠点移設プロジェクトのシステム対応をやり終えたが、社内政治にうまく立ち回ることができずに悶々とした日々を送る。
そんな中、前職から声がけをいただき復帰し、2001年から4年間国内拠点のシステム運用に携わったある日、縁あってアメリカ本社グローバルIT部門に異動。アジア太平洋地区の姉妹会社の経営情報システムの導入サポートを行う部門を創設し、中国、シンガポール、オーストラリアにいる部下たちと協業しながら、アジア太平洋の30拠点の姉妹会社のITサポートを10年間提供する。
2014年にグローバルIT部門の組織変更に伴い、再び日本のIT本部に戻り、情報システムセキュリティおよびコンプライアンス部長として日本法人の情報システムをサポート。
2017年米国本社のIT部門のトップ交代により始まったIT部門のリストラにより、フランス系ITコンサルティング企業に移籍し、古巣のITサポートを担当。
ここでは、シニアマネージャー(部長)として、日本人、マレーシア人、インド人、中国人、韓国人、パキスタン人からなるオンサイトチームと、インドのオフショアチームを活用しながら顧客のシステム改善の要望に答え5段階評価で毎月4.5以上の顧客満足度を獲得。
しかしプロジェクトの収益向上のためのリストラが実施され、自ら立候補し2018年8月に早期退職。
トーストマスターズでのキャリア開発
アメリカ系PCメーカーにいた時、2000年の夏。新しく立ち上がったプロジェクトの進捗会議は英語。司会は私。
しかし、英語での会議の司会進行経験は無く苦悶したのちに門を叩いたのが、米国発祥の非営利教育団体であるトーストマスターズクラブ。無理なく自分のペースで進めることができる実践的な課題。例会で英語のスピーチを発表した後で仲間の会員からもらえる励ましのフィードバックに面白さに目覚め、地区リーダーに自ら立候補してリーダーシップやマネージメントスキルを研鑽。
また、人前でスピーチをやり終えた達成感と高まる自己効力感が励みとなり、2007年、2008年と英語スピーチコンテストで全日本優勝を果たす。
その後もいくつかボランティアのリーダーシップ職、また学んだことをお返しするワークショップを数多く実施する。さらに2013年から2016年まで日本統括支部において全国の4000人の会員のための教育研修プログラムの責任者を務めた。
サラリーマン時代には、こうした経験を管理職としてのあり方やチームワークに積極的に活用し相乗効果を生んできた。
キャリアコンサルタントという国家資格との出会い
54歳の時、会社でリストラに向かう空気を感じ取り、情報システム以外のフィールドでも活動できる方向性を模索していたところに、「キャリアコンサルタントになってみたら?向いていると思う。」とトーストマスターズの仲間の提案を受ける。
日本マンパワーの講座を受講し、「シニアだからこそできるシニアのキャリア支援」に目覚め、2017年に受験し合格。
国家資格キャリアコンサルタント登録の今日に至る。